学生の皆さんへ


沼田研究室への所属を希望する学生のための各種の情報を公開しています。以下のリストから直接情報にアクセスすることもできます。

    (重要) 2025 年度 研究室説明会について

    2025 年度の研究室配属のための研究室説明会を以下の日程で開催しますので、いずれかの日程で参加してください。
    参加希望者は、タイトルを「研究室説明会参加希望」、本文に参加希望日時を記載したメールを沼田准教授まで送ってください。
    説明会に参加しない場合は配属を希望できません
    ※ いずれの説明会も内容は同じです。
    ※ 会場の都合で最大参加人数を制限する可能性もあります。
    ※ 参加人数の状況次第で開催しない回もあります。
    ※ どうしても以下の日程で都合がつかない場合は沼田准教授まで個別に相談してください。別日の個別開催を検討します。

    • 開催予定場所 : 17 号館 1 階 101-C 実験室
    • 説明会開催日 (全 5 回)
      • 第 1 回 : 2024 年 12 月 17 日 (火) 17:15 ~
      • 第 2 回 : 2024 年 12 月 19 日 (木) 17:15 ~
      • 第 3 回 : 2025 年 1 月 9 日 (木) 17:15 ~
      • 第 4 回 : 2025 年 1 月 14 日 (火) 15:20 ~
      • 第 5 回 : 2025 年 1 月 21 日 (火) 15:20 ~

    説明会時期以外でも随時質問等受け付けています。研究室の方針などについて質問等ある場合は、以下のメールまで連絡してください。必要であれば面談も実施します。
    numata.daiju (at) tokai.ac.jp
    ((at) を @ に置き換えてください)

    研究室の運営方針について

    基本的に、当研究室に所属した場合、学術的な意味での「研究」をしっかりと行ってもらうことになります。これは、既に知られているようなことを調べ纏めるだけ、もしくは簡単なレポートのようなものを作成するだけ、というような、安易な形での卒業研究や修士研究を行ってもらう事は無いという意味です (そもそもそれらは「論文」でも「研究」でもありません)。当研究室では、未知の現象、未踏の技術を研究課題として取り組み、その成果を在学期間中にしっかりと纏め上げるということを、配属された学生のすべてに期待しています。また、そのような研究課題に取り組むため、自身や他の研究室の仲間とともに、既存の装置では対応できない実験を実施可能な新たな実験装置を作り上げるなど、ものづくりの精神に根差した活動も行ってもらいます。
    そのため、研究に対し意欲的に取り組みたいと考えている学生にとっては、当研究室に所属することで、やりがいや多くのチャンス (学会参加、外部施設での実験機会等) を得ることが出来ますし、それが実現するよう教員も努めるつもりです。逆に、研究活動に対し上述した類の意欲を持たない人の場合、本人の希望に沿った研究室生活を送れないかもしれません。その点を十分留意した上で、研究室を志望してくれることを期待します。

    専門ゼミナール・研究ゼミナールの実施内容及び方針について

    3 学年次に実施される専門ゼミナール (5 セメスター) 及び研究ゼミナール (6 セメスター) については、今後の卒業研究のために必要となる各種の研究力を養うため、以下のような内容及び方針で実施しています。
    ※ さらに詳細な内容を知りたい場合は、沼田准教授に問い合わせてください。

    (1) 専門ゼミナール (5 セメスター開講)

    専門ゼミナールでは、学術的な事項に関する調査能力やプレゼンテーション能力、質問力やディスカッション能力の向上を目指し、以下のような内容で講義を行います。

    • 初回授業で卒業研究の研究分野を仮決定します。研究分野は現状で以下の2つ (+それらのいずれかに所属しつつ応用研究を実施するもの) があります。応用研究についての詳細は個別に問い合わせてください。
      • 超音速・極超音速航空機グループ
        • 超音速・極超音速航空機の実現に向けた各種の実験や計測技術を開発することを目的としたグループ
      • 火星飛行機グループ
        • 火星の飛行探査を実現する火星飛行機を実現することを目的とした空力実験や、機体の概念設計を行うグループ
    • グループ毎に複数の「英語の査読論文」を準備するので、その中から各自の興味等に応じて文献を一つ選び、その内容を読み込んでもらいます。
    • 読み込んだ内容を各自パワーポイントにまとめ、その内容を説明するプレゼンテーションを作成し、原則隔週程度の頻度でその内容を他の受講生に対して発表を行い、内容について参加者全員で質疑応答を行う。
    • 専門ゼミナールでの発表内容は最終的に一つのプレゼンテーションとして纏め、毎年 8 月に実施している他研究室との合同ゼミでその内容を発表する。

    (2) 研究ゼミナール (6 セメスター開講)

    研究ゼミナールでは、研究活動に必要となる基礎事項を学ぶため、与えられたテーマに基づく装置の作成をグループ全員で行ってもらうことになります。仕様書の作成や設計プロセス、具体的な装置作成の体験を通じ、ものづくりに必要となる各種の考え方やスキルを身に着けてもらうことが目的です。課題例などは学内向けの説明会などで例示します。

    卒業研究の実施内容及び方針について

    本講義では、各自与えられた研究テーマについて、専門ゼミナールや研究ゼミナールで習得した知識や能力を駆使して取り組み、最終的には卒業論文の形で纏め上げることを目指すものです。概ね以下のような形で進めます。

    • 専門ゼミナール開始時に仮決定した研究分野 (超音速・極超音速グループ、火星飛行機グループ) に正式に所属し、上級生とともに研究活動を行う (各人の興味の変化に伴う分野移動は認めている)
    • グループごとに教員の設定する個別課題があるため、そのいずれかについて取り組み、各人が個別の研究課題に取り組みその達成を目指す
    • 毎週実施する、全研究室学生が参加する全体ゼミで、毎週各自の研究課題の進捗をプレゼンテーションする
    • 卒業研究の実施内容は、毎年 8 月に実施している他研究室との合同ゼミでその取り組み内容の中間報告を実施する

    期待する学生像・求める学生像

    沼田研究室では、自分で考え、自分から行動し、自分で学んでいこうとする姿勢を持つ学生を募集しています。自ら考え動くというのは研究を進めていくうえで必要なスキルであるのに加え、その先の就職活動、そして就職後における様々な仕事においても重要でかつ必要な要素となります。皆さんには研究室活動を通じてそれを身に着け、また、それをより一層伸ばしてもらいたいと考えていますので、積極的で意欲的な学生を歓迎します。

    必要となる知識 (身に着ける必要のある知識)

    沼田研究室では、感圧塗料や感温塗料、点回折干渉法などの様々な流体計測技術の開発や、低速から高速までの様々な流体現象を対象とした研究を行っています。そのすべてのベースとなるのは数学と物理学 (そして化学) の知識です。これらについては高校から学んできたものを道具として使いこなせるよう十分に学習しておいてください。また、4力 (流体力学、熱力学、材料力学、機械力学) + 制御工学という、機械工学の基礎となる科目に関する知識も研究を行う上で必要となります (特に流体力学)。これらを活用するには十分な学習が必要となりますので、普段から意識して学習を行うようにしてください。

    また、研究では、MATLAB などのプログラミング言語を用いた画像処理やデータ解析を行います。これらの勉強も配属後に必要となります。さらに、Python や Arduino などを用いた実験機器の制御や自作、ROS2 を用いたシステム制御なども実施しているので、これらの知識もあると有効です。加えて、機器設計のための製図も行うため、製図スキルも重要です。

    なお、卒業論文や修士論文、学会の前刷り、学術論文等を執筆する場合、もしくは研究内容についてプレゼンテーションを行う場合、研究内容を論理的にかつ明快に過不足のない形で記述し、さらにはそれらを明瞭に説明できるだけの表現力や語学力等が必要となります。それらのベースとなるのは国語力です。沼田研究室ではこの力を重視していますので、配属希望者は常に意識してその向上に努めてください (実験授業におけるレポートの作成や講義におけるレポート課題への取り組みなども訓練になります)。

    これらの知識については、配属時に完璧である必要はありません。研究室で活動していく中で身につけていってください。

    研究テーマについて

    研究テーマについては研究紹介ページで一部紹介していますが、今後具体化していく予定の (現段階では構想段階という) テーマも数多くあります。研究テーマのより具体的な内容や沼田研究室での研究の進め方等、質問がある場合等は、気軽にお問い合わせください。参考として以下に過去の卒業研究で実施した研究内容の一例を示します。

    • 航空機の翼に関する研究 (翼型、空力デバイス)
    • 超音速流れ (超音速航空機、衝撃波現象、ソニックブーム)
    • 流体実験装置の開発 (超音速風洞、バリスティックレンジ、翼の吹き出し機構、センサ較正試験装置)
    • 先進的流体計測手法の開発 (感圧塗料、感温塗料)
    • etc.

    大学院進学を考えている人へ

    大学院に進学する場合、卒業研究の段階から将来的な修士研究を想定したより高度な課題に取り組んでもらうことになります。こちらも詳細はお問い合わせください。